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皆さんこんにちは!
聖心工業株式会社、更新担当の中西です。
目次
今回は、あらゆる産業の現場で行われている「機械器具設置工事」に焦点を当て、環境への影響と、その配慮がどのように実務で行われているのかをご紹介します。
「機械器具設置工事」とは、工場・発電所・ビル・公共施設・物流センターなどにおいて、大型の機械設備(製造機器、昇降装置、発電機、ポンプ、配電盤、空調機など)を安全かつ正確に据付・固定・調整する工事を指します。
たとえば:
発電プラントのボイラーやタービンの設置
空港の手荷物搬送システム据付
大型印刷機・NC旋盤の組立・試運転
冷凍倉庫の大型空調ユニット据付
など、産業の“心臓部”ともいえる機械を支える重要な工種です。
目立ちにくい工事ですが、実は複数の環境要素に影響を及ぼす業務でもあります。
設置工事では、大型クレーン・フォークリフト・トレーラーなどの重機や車両が使用され、現場周辺のCO₂排出・騒音・振動公害の原因になることがあります。
発泡スチロール、木パレット、ラップフィルム
一時的な作業足場材、カバー材の切れ端
これらの産業廃棄物やプラスチックごみの処理も、設置工事に伴う大きな課題の一つです。
潤滑油・冷媒・作動油の漏洩
洗浄作業での中和剤や薬品の使用
これらが漏れることで、周辺環境の汚染や地下水への影響が懸念されます。
ハイブリッド式クレーンや電動フォークリフトの採用
アイドリングストップ・排ガス規制適合車の使用
トレーラーのルート最適化で燃料消費を削減
CO₂排出量の削減は、今や施工品質と同等に求められる“社会的責任”です。
養生材や搬入資材の再利用・回収
梱包資材を「リターナブル(再使用)型」に変更
木パレットの分解・再活用
**“使い捨てない現場”**をテーマにした資材選定が進んでいます。
漏洩防止マット・ドレンパンの常備
作業員へのMSDS教育と取扱講習
廃液の回収・中和処理の徹底
“仮設工事だから雑でいい”はもう通用しない時代。一時作業であっても環境管理が問われる現場です。
建設リサイクル法、騒音規制法、水質汚濁防止法、PRTR法など
電気設備・機械設置も**「工事一式」ではなく「環境管理責任者の配置」が求められるケース**
施工業者としてのコンプライアンス遵守は、企業イメージや再受注にも直結します。
機械器具設置工事は、工場やインフラの“スタートライン”をつくる仕事です。
その裏で、環境への細やかな配慮ができるかどうかが、現代の施工品質の一部とされています。
産業の基盤を支える者として、私たちは“動かす力”と同時に“守る配慮”も携えて現場に臨まねばなりません。
次回もお楽しみに!
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