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月別アーカイブ: 2025年6月

第14回機械器具設置工事雑学講座

皆さんこんにちは!

聖心工業株式会社、更新担当の中西です。

 

 

 

機械器具設置工事の未来~自動化と価値創出の最前線へ~

今回は、機械器具設置工事の「未来」に焦点を当て、技術革新・人材戦略・社会的役割の変化について詳しくご紹介します。


■ インフラと製造業の要となる設置工事

設置されるのは、ただの“機械”ではありません。

  • 工場の生産設備

  • 病院の医療機器

  • 発電所のタービン

  • 物流センターの搬送装置

つまり、社会や経済を動かす「核」となる機械類を、正確に据え付け、安全に稼働させる技術こそが、設置工事の真価なのです。


■ 機械器具設置の未来を変えるキーワード

① 自動化・ロボットアシストの活用

  • 台車や搬送機械の自動追従搬入

  • 吊り具のリモコン操作による半自動吊り上げ制御

  • 設置位置をAIで自動補正・微調整するスマートジャッキ

重機操作や据付作業にAIとセンサーが加わることで、“人と機械の協働”が進化しています。


② BIM/CIM連携による設置精度の向上

  • 据付位置の3Dデータ化

  • 他設備との干渉チェックを事前にシミュレーション

  • 現場ではタブレット1枚で位置情報・作業手順を確認可能

設置工事の“段取り力”が、ますますデータ管理スキルと連携力に依存する時代へ。


③ 設置後の「稼働支援」までを担う方向へ

  • 試運転調整や初期設定

  • メンテナンス計画の提供

  • IoT機器との連携支援

ただ“取り付ける”だけでなく、「動くまでが仕事」という認識が広がり、設置業者の役割はより上流へ・より複雑へと変化しています。


■ 人材育成と職人像の変化

● 必要とされるスキルが変わる

  • 重機の操作+ICT端末の扱い

  • 図面の読解力+3Dモデルの確認能力

  • 電気・配管など他職種との連携

つまり、“器用な手”だけではなく、“柔軟な頭”も必要な仕事へと進化しているのです。


● 若手・女性・外国人材の登用へ

  • ユニット化・軽量化により力仕事の負担が減少

  • 言語マニュアル・AR支援で外国人作業者が活躍しやすい環境に

  • ICT教育に強いZ世代の台頭も

現場の多様性は、未来の施工力に直結します。


■ 脱炭素・SDGsと設置工事の関係

  • 電動工具やバッテリー重機の導入

  • 再エネ機器(太陽光・地熱発電機等)の設置需要増加

  • LCA(ライフサイクルアセスメント)対応への参加

機械を設置する業者だからこそ、次の社会を動かす“省エネ機器”“カーボンフリー装置”の普及の鍵を握っているとも言えます。


■ まとめ:“据え付ける”から“支えていく”未来へ

機械器具設置工事は、単なる「設置作業」から「産業と社会の運用支援」へと進化を遂げつつあります。

  • 自動化による作業の効率化

  • ICT活用による施工品質向上

  • 脱炭素に向けた機器導入の支援

これらすべてが、設置工事の未来のカギを握っています。

「動かすことができる力」
「稼働し続けるための支援力」
「社会インフラの静かな推進者」

――それが、これからの機械器具設置工事なのです。

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第13回機械器具設置工事雑学講座

皆さんこんにちは!

聖心工業株式会社、更新担当の中西です。

 

 

 

機械器具設置工事と環境への配慮 ~巨大な設備の“裏側”で求められる静かな責任~

今回は、あらゆる産業の現場で行われている「機械器具設置工事」に焦点を当て、環境への影響と、その配慮がどのように実務で行われているのかをご紹介します。


■ 機械器具設置工事とは?

「機械器具設置工事」とは、工場・発電所・ビル・公共施設・物流センターなどにおいて、大型の機械設備(製造機器、昇降装置、発電機、ポンプ、配電盤、空調機など)を安全かつ正確に据付・固定・調整する工事を指します。

たとえば:

  • 発電プラントのボイラーやタービンの設置

  • 空港の手荷物搬送システム据付

  • 大型印刷機・NC旋盤の組立・試運転

  • 冷凍倉庫の大型空調ユニット据付

など、産業の“心臓部”ともいえる機械を支える重要な工種です。


■ 機械器具設置工事の環境負荷とは?

目立ちにくい工事ですが、実は複数の環境要素に影響を及ぼす業務でもあります。


① 重機・搬送車両によるCO₂排出・騒音・振動

設置工事では、大型クレーン・フォークリフト・トレーラーなどの重機や車両が使用され、現場周辺のCO₂排出・騒音・振動公害の原因になることがあります。


② 搬入時の梱包材・養生材・端材の廃棄

  • 発泡スチロール、木パレット、ラップフィルム

  • 一時的な作業足場材、カバー材の切れ端

これらの産業廃棄物やプラスチックごみの処理も、設置工事に伴う大きな課題の一つです。


③ 化学物質・油類の取り扱いによる土壌・水質リスク

  • 潤滑油・冷媒・作動油の漏洩

  • 洗浄作業での中和剤や薬品の使用

これらが漏れることで、周辺環境の汚染や地下水への影響が懸念されます。


■ 現場で進む環境配慮の取り組み

● 脱炭素を意識した重機の導入

  • ハイブリッド式クレーンや電動フォークリフトの採用

  • アイドリングストップ・排ガス規制適合車の使用

  • トレーラーのルート最適化で燃料消費を削減

CO₂排出量の削減は、今や施工品質と同等に求められる“社会的責任”です。


● 廃材の再利用・資材の選定改善

  • 養生材や搬入資材の再利用・回収

  • 梱包資材を「リターナブル(再使用)型」に変更

  • 木パレットの分解・再活用

**“使い捨てない現場”**をテーマにした資材選定が進んでいます。


● 油類・薬品の管理マニュアル化

  • 漏洩防止マット・ドレンパンの常備

  • 作業員へのMSDS教育と取扱講習

  • 廃液の回収・中和処理の徹底

“仮設工事だから雑でいい”はもう通用しない時代。一時作業であっても環境管理が問われる現場です。


■ 法令と現場の責任

  • 建設リサイクル法、騒音規制法、水質汚濁防止法、PRTR法など

  • 電気設備・機械設置も**「工事一式」ではなく「環境管理責任者の配置」が求められるケース**

施工業者としてのコンプライアンス遵守は、企業イメージや再受注にも直結します。


■ まとめ:目に見えない“機械の足元”が、環境への入り口

機械器具設置工事は、工場やインフラの“スタートライン”をつくる仕事です。
その裏で、環境への細やかな配慮ができるかどうかが、現代の施工品質の一部とされています。

産業の基盤を支える者として、私たちは“動かす力”と同時に“守る配慮”も携えて現場に臨まねばなりません。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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