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皆さんこんにちは!
聖心工業株式会社、更新担当の中西です。
さて今回は
~施工後~
ということで、施工後に実施すべきチェック項目とその重要性、そして現場での実践ポイントを深く掘り下げて解説します。
機械器具設置工事は、単なる「設置作業」ではなく、施工後の状態を確認・検証し、保証するまでが業務範囲です。とりわけ重量物や精密機器を扱う工事では、わずかなズレや締結ミスが大きな事故や故障につながる可能性があるため、「施工後のチェック=完成品の最終品質保証」と言っても過言ではありません。
目次
締結部のトルク不足
アンカーの抜け・緩み
傾斜・水平ズレ(レベル不良)
電源配線の極性逆転
異音・振動の兆候
配管のわずかな漏れ
過電流・異常発熱
搬送ラインの空転・詰まり
保証範囲の明確化(記録と照合)
クレーム回避と顧客信頼確保
水平・垂直・芯出し確認(水平器・レベル計使用)
アンカー固定の強度確認(引抜試験/トルクチェック)
締結ボルトの本締め確認(トルクレンチ使用)
空運転(無負荷試運転):異音、振動、起動応答性
実負荷試運転:所定負荷下での温度、電流、処理能力確認
非常停止・安全機構の作動確認(非常停止ボタン、センサー)
電源電圧・極性チェック
絶縁抵抗測定(絶縁計使用)
接地確認(アース端子接続確認)
工事完了報告書
検査記録票(自主点検記録)
試運転報告書
顧客立会記録(是正項目含む)
機器本体と架台・基礎間の「段差」や「共振リスク」
据付後の「周囲安全距離」の確保(保守空間)
スイッチ類の誤動作防止(レイアウトと操作性)
施工中に一時移動した設備の「原位置復元」忘れ
客先との「施工図通りの最終状態」の照合
チェック業務は属人的になりがちですが、ルール化・文書化・見える化することで以下のメリットがあります
経験値に頼らず誰でも一定品質を保証できる
不具合の原因追跡が容易になる
顧客説明・引き渡しがスムーズになる
ISO9001や建設業許可更新時の記録としても有効
おすすめは「施工後チェックリスト+写真添付型報告書」です。
施工後のチェックは、単なる“確認作業”ではなく、「施工品質をお客様に可視化して保証する」ための最終工程です。細部にこだわる姿勢が事故を防ぎ、現場の信頼を築き、次の受注にもつながります。
機械器具設置工事において信頼される業者とは、図面通りに据える力と、それを確実に検証する責任感を持つ施工者です。
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