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皆さんこんにちは!
聖心工業株式会社、更新担当の中西です。
さて今回は
~チェック項目~
ということで、機械器具設置工事業者が図面をチェックする際に重要となるポイントと、施工上の注意点を分野別に解説します。
機械器具設置工事において、図面の精度と読み解きは工程全体の品質・安全性・納期に大きな影響を与えます。特に、重量物・回転機械・搬送装置といった高リスクな設備設置では、「図面通りに施工する」こと以上に、「図面に潜むリスクを先読みする」姿勢が求められます。
目次
設置工事に関連する主な図面は以下の通り
据付配置図:機器の設置位置、他機器との干渉、寸法確認
基礎図:アンカーボルト位置、コンクリート強度、レベル設定
配管・ダクト図:配管径・勾配・接続点の確認
電気・制御盤図:接続端子、ケーブル引込ルート
詳細図・製作図:架台、ブラケット、治具などの形状・加工情報
これらの図面を立体的に読み解く能力が、工事精度を左右します。
機械寸法と現地スペースに齟齬はないか
周囲機器・建築構造との干渉リスク
図面同士(配置図×基礎図など)の不整合チェック
アンカー芯ずれ、深さ、モルタル厚の明示
後打ちアンカー vs. 先打ちの区分
ドリル打設時の補強筋との干渉確認
設置対象物の重量と重心
吊上げ点・ジャッキアップ点の指定有無
クレーン配置と作業空間確保の確認
機械周囲に600mm以上の点検スペースがあるか
扉やカバーの開閉可動域と干渉チェック
足場や昇降設備の有無
電気ケーブルの曲げ半径不足
配管継手と躯体との干渉
現地基礎寸法と製作図の齟齬(特にリフォーム現場)
防振ゴムやスペーサーの記載漏れ
搬入経路(通路・間口・高さ)の確認不足
これらは「図面に書かれていない“現地現実”」として、現場担当者の経験と想像力が求められる領域です。
設置工事の図面確認には、以下のようなチェックリスト化が有効です
項目 | チェック内容 | 判定 | 担当者 |
---|---|---|---|
アンカーボルト | 本数、位置、深さ、干渉確認 | OK/NG | 山田 |
重量物据付計画 | 吊点確認、クレーン可否 | OK/NG | 佐藤 |
点検・作業スペース | 周囲寸法確保、カバー開閉 | OK/NG | 鈴木 |
図面整合性 | 配置図と基礎図の不一致 | OK/NG | 田中 |
こうしたシステム化により、属人的なミスを減らし、工程全体の安全性を高めることができます。
機械器具設置工事における図面確認は、「施工のスタート地点」でありながら、「品質と安全の最終防衛線」でもあります。図面を読む力、図面を疑う力、そして図面を補う現場知識が、プロフェッショナルとしての信頼を築く鍵となります。
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